「大卒だって無職になる "はたらく"につまずく若者たち(工藤啓著)」を読んだ
こんにちは。孤独なみかん(@lonelymikan_)です。
今回は、本です。前から気になっていた
「大卒だって無職になる "はたらく"につまずく若者たち(工藤啓著)」を読みました。
この本の感想を書いていきます。
本の紹介
この本は、若者の就労支援を行っている筆者が
何人かの「つまずいている」(ニート・引きこもりになっている、就職が決まらないなど)人の実例を、紹介している本です。
筆者が、学生時代の友達A(←「"働けない"は甘え」と思っている)に
「"働けない"若者」「若者支援」
を理解させようと会話しながら、本が進んでいくので読みやすかったです。
なぜ、ニートや引きこもりが生まれるのか?
若者の就労支援を行っている筆者は、頻繁に聞かれるそうです。
この答えが印象に残りました。
僕もたくさんの若者と実際に関わってきたし、多くの調査研究のレポートを読んだけれど、「これが理由である」というものはわからない。
(160ページ)
結局「わからない」そうです。筆者は、完璧につまずくのを防ぐのは無理で、次のことが大事だとしています。
つまずいてしまったとき、少しでも早く立ち直れる準備をしておくことが大切になってくる。
(164ページ)
そして、立ち直るときには
人とのつながりが大きな役割を果たす (164ページ)
としていました。
みんな、つまずいている。けど…
多分、多くの人はそれぞれ、何かしら「つまずく」ことはあったのだろうと思います。
ただ、「ニートや引きこもり」になってしまう人は
友達が少な(いな)かったり、家族との関係が良くないなどで、
相談することができないのだろうと感じました。
そして、友達のいない自分もリスクが高いです。
支援の前の段階で。
筆者がやっているような若者支援の活動は、もちろん大切だと思う一方、
ちょっと嫌なこと(つまずく理由になりうること)があった時に、
ネット上に気軽に相談できる場があれば良いと感じました。
友達がいない人はもちろん、友達がいても、知られたくない場合に良いのではと思います。
TwitterなどのSNS、Yahoo知恵袋などでもコミュニケーションは可能ですが、
知恵袋では、内容によっては荒れてしまったり、
Twitterも、昔ほど「温かい」雰囲気が薄れてきたと思っています。
ある程度、閉じた場で相談できる場所があれば良いなと思いました。